The party in the high castle

遥かなる高みに聳える、アタラクシアの砦を目指して

『グローバリズム その先の悲劇に備えよ』中野剛志・柴山桂太(集英社新書)感想

掲題の本、読了しました。

『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』に引き続き、自由主義グローバリズムって果たして今後も続くのか、そもそもグローバル化って良いことなのか、というお話。

 戦後すぐに資本主義の黄金時代が来るが、これはGATT体制によるところが大きいという。GATT体制はWTO体制の前段だが、「埋め込まれた自由主義」と言われるように、自由貿易を基調にしつつ各々がやりたいように条件をつけていた、いわば穏健な自由貿易体制だった。一方WTO体制は裸の自由貿易、純粋な自由貿易を求めてしまうから、いろいろなところでバックラッシュが来る。

 今後は重商主義の時代になるというのは、『Gゼロ後の世界』と近い世界観で、個人的にも賛同できる見立てだ。

 日本の軍備について、もっと早くから増強しているべきだったというのは興味深い。アメリカは日本封じ込めという文脈で日米同盟を維持するだろうが、仮に放棄すれば、アジアの覇権は中国に移る。

 

 未来は19世紀的になるのだとしたら、日本はどうなっていくのだろうか。。